キンちゃんのこと

キンちゃん。
最初から最後まで面白い素敵な存在だったので、ブログに残しておこうと思います。

彼は、ギンちゃんと共に我が家に来ました。
話によると、双方別々の場所からきた四歳の去勢のザーネンのミックスとのこと。
ヤギを牧柵で飼えると思っていた私たちは、来て早々逃すという失態もありましたwww
草刈り隊になってもらおうと思っていたものの、思いの外食べず、寝て反すう(笑)
そのころ父ちゃん、ヤギを見ては
「あいつら、寝て反すうばっかりしてて、全然仕事しない」とぽつり(笑)

冬になると、大抵元気が無くなるのは、ギンちゃんよりキンちゃんでした。
年齢的には、なんだかおじいちゃんじゃないはずなのに、おじいちゃんぽいデリケートさ。
それでも、人一倍青草と配合飼料に対しての食への貪欲さはハンパなく、誰よりも人懐っこい愛すべき存在でした。

来た当初から、とっても人懐っこく触られるのも好きだったキンちゃん。
おかげで、ヤギの愛らしさを覚えた私たち。
最初に飼ったのがキンちゃんとギンちゃんだったから、きっと私たちはヤギをもっと飼いたいと今に至ってしまったのは間違いないです。

キンちゃんは最後の日、掃除に行くと、屋根の下で1人で寝ていました。
いつもそばに寄ってくるのに、寝ているのを変だなと感じて、近くに行って声をかけると…小さく鳴いてくれました。
それでも、動く程の気力がもうなさそう。
具合が悪いとかじゃない、きっともうすぐお迎えがくる?と、すぐわかりました。
そのあと、一輪車でシロメの馬房まで運んで様子を見ていましたが…そっと眠りたいキンちゃんをよそに、興奮していくシロメ。
ぐいぐい寄っていって、フレーメン、舌べろべろ、しまいにはキンちゃんの耳をカプカプ。
明らかに、死にそうなオス(去勢だけど)に発情してる(笑)
しんみりのシチュエーションを、乱すシロメ。
迷惑そうに起こされるキンちゃん(笑)
なかなか逝かせてもらえないwww
そして、シロメの興奮が落ち着いた頃に、そっと眠るようにお星様になりました。

キンちゃんはうちに来てから四年。
年齢は計算すると八歳。
…本当に八歳だったのかなという謎だけ残していきました(笑)

なんか笑っちゃう死に際だったけど、とてもそっと…素敵な去り際でもありました。
キンちゃん、ありがとう。

そして、キンちゃんの亡くなった日に、ある猫ちゃんと出会いました。
我が家にちょっと早いクリスマスのプレゼントを、キンちゃんは用意してくれていたみたいです。
キンちゃんサンタクロースのお陰で、また家族が増えて賑やかになりました。

キンちゃん、ありがとう♪
そして、メリークリスマス♪